マイホームの引渡しから入居までの流れ
引渡しまでに行われること
新居の売買契約を締結したら、いよいよ引渡しに向けて動き出します。売主との間で引渡し日を決めますが、その引渡しまでにやることはとても多いです。大部分はお金と登記に関することです。その多くは、販売(仲介)を担当する不動産会社が調整してくれますが、買主自身が準備しなければならないことはもちろんありますし、それぞれの内容を当事者である買主が知っておくことは、とても大切です。
まずは購入物件の残代金の精算です。住宅ローンを利用する場合は、融資の実行をもって精算となります。引渡し当日に、金融機関のオフィスに関係者が集まるのが一般的なやり方です。融資実行により、残代金が支払われたことを買主・売主双方が確認し、清算が完了します。その後、不動産登記に入りますが、ここから先は不動産会社と司法書士にほぼ任せることになります。もちろん自ら不動産登記をすることも可能ですが、個人で行うのはとても大変なので、専門家に任せることをおすすめします。
残代金精算、不動産登記が終われば、いよいよ引渡しの段階に入ります。引渡しのメインイベントは「鍵の受け渡し」で、この鍵の受領こそマイホームを手にした瞬間と言えるでしょう。あとは引越し日を決めて、引っ越しするだけです。
もちろん引越し日前でも、鍵はあるので新居へ行くのは自由です。自分で運べるものは運んでおきましょう。ただし新築マンションの場合は、入居説明会で引越し日が決められているので、その日以外に大きな荷物を運ぶことは避けましょう。
入居日までにやっておきたいこと
荷物の整理や片付けはもちろん、ほかにも入居日までにやっておきたいことはいろいろあります。特に新居用のカーテンやブラインドは、新居のサイズに合わせたオーダーメイドにするなら、完成するまで時間がかかります。発注から納品まで2~3週間かかるので、早めに手配しておきましょう。またカーテンやブラインドは、荷物を搬入する前に先行して設置することをおすすめします。家具のレイアウトに影響しますし、入居までの日焼け防止にもなります。
床がフローリングの場合、入居前に清掃しワックスがけまでしておきましょう。荷物を入れた後だと、床全体へのワックスがけができなくなってしまいます。もちろん、十分きれいだと判断したのなら、清掃のみで問題ありません。
ちなみに家具や家電を新規に購入する場合は、ものによっては入居前ではなく入居後をおすすめします。内覧時にサイズを測っていても、本当にゆっくり考えられていないこともあります。入居後すぐにないと困るものは別として、デザインや色合い、機能にこだわるもの、例えば照明器具やテレビなどは、じっくり選んだ方が後悔せずに済むのではないでしょうか。
入居に際して注意したいこと
賃貸物件から引っ越しする場合、賃貸契約の内容を早めに確認しましょう。通常は引越し日の1カ月前に貸主に解約告知をすれば、円滑に退去できますが、契約によってはそれより前に告知しなければならない場合もあります。もし違約となれば、違約金の支払いが発生する場合もあるので、そうならないように事前に確認しておきましょう。
また新居がマンションの場合は、入居説明会で引っ越しする「日」だけではなく、「時間」も指定されます。引越し会社を手配する際は、その時間も含めて調整しましょう。また引越し時期が「2~3月」だと、引越しのハイシーズンになってしまいますので、引越し会社の手配がしにくくなるだけではなく、費用も割高になります。時期をずらすか、早めに引越し会社の手配をすることをおすすめします。
ちなみに自力で引越しする場合、特にマンションでは注意が必要です。共用部分である廊下やエレベーターを傷つけないように毛布やダンボールなどで「養生」をする必要があります。個人でこの養生をするのはなかなか大変です。新築マンションの場合は、同じ指定日に何世帯もが順番で引越しを行いますから、共用部分についてはマンション側で養生していることが多いです。それでも、自分の住戸の周りは養生する必要があるので、その準備はしておきましょう。いずれにしても、決められた時間内に引越し作業を完了しなければならないので、「プロ」に依頼することをおすすめします。
このように引渡しから入居までには、やらなければならないことがたくさんあります。何事も早めに準備することで、気持ちよくマイホームでの新生活を始めましょう。
こんな記事も読まれています
- 購入コンテンツ
- 住まいを買う契約の流れ
- 購入コンテンツ
- 購入物件の希望条件を整理する
- 購入コンテンツ
- 物件の最終確認と残代金の精算・引渡し
- 購入コンテンツ
- 間取りの考え方を理解して住まいを選ぶ
- 購入コンテンツ
- 「住宅の性能評価」とは